街の風景 ～横浜・東京篇～

夏

鎌倉・鎌倉高校前。　　　　　　　　　　　　「あんた、優しいなぁ。生きていくの大変だろ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ありふれた奇跡」山田太一

道

瀬谷区・米軍上瀬谷通信施設付近。　　　　　　　　　　　　逆光に桜花びら流れつつ
　　　　　　　　　　　　感傷のうちにも木は育ちゆく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「たんぽぽの日々」俵万智

桜

瀬谷・海軍道路。　　　　　　　　　「いいか、君たちは弱いんだ。それを忘れるな」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「男たちの旅路」山田太一

バス停

三浦・三戸入口。　　　　　　　「私は生きることより思い出すことのほうが好きだ。結局は、同じことなんだけど」　　　　　　　　　　　　　　　　フェリーニ

道

平塚・相模川。　　　　　　　　　　１０代憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り
　　　　　　　　　　２０代悲しみを知って　目を背けたくって　町を彷徨い歩き
　　　　　　　　　　３０代愛する人のためのこの命だってことに　あぁ　気づいたな
　　　　　　　　　　季節は過ぎてそれぞれの空　オマエこの頃何想う　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「俺たちの明日」エレファントカシマシ